Morning moon
「そうなの、デイビスの知り合いだったから紹介してもらったんだ。」

「あのクリーニング屋のデイビスかい?」

「そうよ、ずっと一緒に勉強してたの。今は仕事しながらだから学校の時間帯が違っちゃったけど。」

「ふふふ、奏美はやっぱり庶民との付き合いが似合ってるわね。」

「ミリー、そういう言い方は良くないよ。」

「いいのよ、気にしないで。私人間界でも庶民の家庭で暮らしているし、何とも思ってないわ。」

ミリーは悪気はないのだが、身分をすごく重要視している。

密かに王子様との結婚を狙っているという噂だ。

「ああ、私のようなお嬢様は王子様レベルじゃないと釣り合わないのよね。」

「また始まったか…奏美気にするな。いつもの妄想だから。」

「大丈夫よ、女の子はいっぱい妄想してキレイになるんだから。」
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