Morning moon
呆れ顔のロランをさらに呆れさせた奏美だった。
これ以上付き合っていられないと肩をすくめ、ロランは教室から出て行ってしまった。
そんな奏美にミリーがある情報をもたらした。
「魔法界の王子様はね、初めて目が合った女性と結婚する決まりになっているのよ。」
「そうなの?!」
「そうよ。だから城の中で王子の世話係りをしてるのは、男性か既婚女性ばかりなのよ。」
「そうなんだ…でも目を合わせただけなんて…。」
「私もチャンスがあれば、お城に行って王子様の目を見てお話したいのに…。」
「ミリーは王子様を見たことないの?後ろ姿だけでも。」
「当たり前でしょ?!そう簡単にお姿を拝見できないから、こうして妄想できるんじゃない。きっと素敵だと思うわ…。」
そう言ってミリーは目を閉じ、まだ見ぬ王子の姿を想像し呟いた。
これ以上付き合っていられないと肩をすくめ、ロランは教室から出て行ってしまった。
そんな奏美にミリーがある情報をもたらした。
「魔法界の王子様はね、初めて目が合った女性と結婚する決まりになっているのよ。」
「そうなの?!」
「そうよ。だから城の中で王子の世話係りをしてるのは、男性か既婚女性ばかりなのよ。」
「そうなんだ…でも目を合わせただけなんて…。」
「私もチャンスがあれば、お城に行って王子様の目を見てお話したいのに…。」
「ミリーは王子様を見たことないの?後ろ姿だけでも。」
「当たり前でしょ?!そう簡単にお姿を拝見できないから、こうして妄想できるんじゃない。きっと素敵だと思うわ…。」
そう言ってミリーは目を閉じ、まだ見ぬ王子の姿を想像し呟いた。