Morning moon
沙欄先輩と同じ学部。
先輩を思うと、いつも思い出す銀髪の後ろ姿。
「王子様には逢えなかったのかい?」
「え?」
「奏美はわかりやすいからねえ。」
「…。実はまた逢えるかもしれないってちょっと期待して泉に行ったんだけど…。ロランにしか会えなかった。」
「ロラン?ロランとは、ペレンナ公爵のところのロランかい?」
「公爵?ロランは自分の事を話したがらないから、詳しいことはわからないけど、王宮の次に位の高い貴族だって…。」
「間違いないね。金髪の青年だろう?」
「そう…だけど…おばあちゃんロランを知っているの?!」
「ああ…ちょとだけね。」
「なんかおばあちゃんってすごいね!魔法界でおばあちゃんを知らない人もいないけど、おばあちゃんが知らない人もいないんだ!」
呑気な奏美をよそに、険しい顔をするサンドラだった。
(ロランか…もうそんな年になったのかい…)
先輩を思うと、いつも思い出す銀髪の後ろ姿。
「王子様には逢えなかったのかい?」
「え?」
「奏美はわかりやすいからねえ。」
「…。実はまた逢えるかもしれないってちょっと期待して泉に行ったんだけど…。ロランにしか会えなかった。」
「ロラン?ロランとは、ペレンナ公爵のところのロランかい?」
「公爵?ロランは自分の事を話したがらないから、詳しいことはわからないけど、王宮の次に位の高い貴族だって…。」
「間違いないね。金髪の青年だろう?」
「そう…だけど…おばあちゃんロランを知っているの?!」
「ああ…ちょとだけね。」
「なんかおばあちゃんってすごいね!魔法界でおばあちゃんを知らない人もいないけど、おばあちゃんが知らない人もいないんだ!」
呑気な奏美をよそに、険しい顔をするサンドラだった。
(ロランか…もうそんな年になったのかい…)