Morning moon
年が明け、冬が深まった頃、バチャラーの資格を取った。

ミリーは主席で、ロランと奏美がその後に続いた。

人間界の様に決まった期間勉強するわけではないので、優秀であればあるほど、短期間での資格取得が可能だ。

事実奏美はがんばった。

理華と少し気まずくなってしまってから、学校帰りに寄り道することもなくなり、とにかく魔法界のことに集中した。

ウメコPPによって引き出された集中力が、ここにきて飛躍的に伸びた。

やっぱりウメコには感謝しなくてはいけない。

奏美の願いとしては、あのロングドレスをやめてくれれば言うことないのだが。



春が来たら、いよいよマスター取得に向け動き出す。

人間界でも最高学年になり、こちらも人生の分岐点を迎える。


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