Morning moon
家に戻ってくると、10時を少し回っていた。

それでも奏美は、少し興奮気味におばあちゃんに今日の出来事を話した。

「それでね、隣の子は魔法をいたずらに使った罰で、一週間声を取り上げられちゃったんだよ!」

「そうかい、その程度でよかったじゃないか。」

おばあちゃんは、呑気に言う。

「その程度って…もっとひどい罰もあるの?」

「もちろんあるさ。それはこれから勉強することになると思うがね。奏美も気をつけなさい。」

「うん、わかった。」

魔法を勉強できるってことで少なからず浮かれてた奏美は、おばあちゃんの話しを聞いて、少しだけ後悔した。
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