Morning moon
明るい日差しの入る、暖かいリビングだった。

出窓のところに、奏美が贈った蜜の瓶が飾られているのを見つけた。

「あれ飾ってくれてたんだ。ありがとう。」

「お礼を言うのはこっちだわ。中身も嬉しいけど、この装飾は見事よ。」

「そうかなぁ。」

奏美は照れくさかった。

自分の魔法を誉められるのには、まだ慣れていない。

「今お茶入れるわね。」

「ありがとう。そうだ!これクッキー焼いてきたの、良かったら食べて。」

「本当に?じゃあお茶と一緒に頂きましょうか。」

ミリーは奏美が持ってきたクッキーも菓子皿に移し、ティーカップの準備をした。
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