Morning moon
『相葉さん、僕は6年間が終わったら学校に残ってもっと研究をしいたいんだ。君も僕に付いてきてくれないか?』

『私…が…ですか…?』

『そう、相葉さんじゃなきゃダメなんだ。』

返事に詰まる奏美を見て、先輩は優しく言う。

『まだ入学したばかりだから、何もわからないよね。ごめん。でも相葉さんとずっと一緒にいたいって思ってるから、それだけは覚えておいて。』

『はい…。』

これって?
これって、プロポーズ!?

まだ付き合ってもいないのに?
キスすらしてないのに?

頭の中がグルグルしてきた。

先輩がわからない。
思わせぶりなことばかり言う。
なのに何かを仕掛けてくることもない。

―――じれったい―――

自分の気持ちも先輩の言葉もじれったくてしょうがない。
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