Morning moon
「だってそうじゃない?奏美の気持ちもて遊んでるようにしか見えないよ。」

確かにこの言動だけを引っこ抜いて話したらそう映るかもしれない。

でも素顔の先輩は、決してSだなんてありえない!

「遊ばれてるって感じじゃないんだけど、先輩の言葉をどう受け止めていいのかわからなくって…。」

「そうだよね、確かにそうよ。でも奏美はどう思ってるの?そのラン先輩のこと。」

アンは沙欄と言いにくいのか、ずっとラン先輩と言い続けた。

「たぶん…好き。ううん、好きだと思うの。」

「何それは?」

「えっと…。」

言いにくそうに、銀髪王子のことをアンに切り出す。

「うっそ!」

アンは目を丸くした。

初めて聞く王子の目撃情報!

しかも『大切な人だから』発言。
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