Morning moon
「その人が王子様って確証はないけど、特徴をおばあちゃんに話したらたぶんそうだろうって。」

「奏美…すごすぎ!なんか手の届かないところに行ってしまいそうだわ~。」

アンは妄想モードに入ってしまった。

デイビスと結婚してから、そういう気持ちを忘れかけていたのだろか、気持ち良さそうに妄想している。

しかし、突然何かを思い出したようにアンは奏美を見た。

「そうだ!最近ね、王子の噂があちこちで飛び交ってるのよ。」

「どんな?」

「ちょっと前は結婚するとかしないとか?でも最近では、王子は研究者になるとか?」

「研究者?」

「うん、私も詳しくは知らないんだけど、この間ウメコPPがお店に来たの。
そうそう!あのドレス10着持ってるらしいわ!」

「やっぱりいっぱい持ってたんだ…。」
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