Morning moon
「すごい混んでるね。」

「そうだな。」

「一台見送ろっかなぁ。」

「運よく来ればいいけどな。保障はないぞ。」

「そうだよね。」

二人は覚悟を決めて、乗り込むことにした。

今日の車内は必要以上に剣と密着する。

奏美は、ただ苦しいだけ

それに比べて剣は、必死に欲望と戦っている。

ちょうど剣の鼻の下あたりに奏美の頭がある。

髪の毛からは、ものすごくいい匂いが…。
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