Morning moon
「うぅ…。(やべぇな、奏美のやつなんでこんないい匂いさせてんだよ…)」

思わず声が漏れてしまった。

「剣大丈夫?」

剣が息苦しそうにしているように見えた奏美は、気遣って声をかけた。

「だ・大丈夫だ…。」

とは言ったものの、大丈夫じゃない!

そこへバスが急ブレーキをかけた。


「キャー!」


奏美は咄嗟に剣に抱きついてしまった。

正面から剣の両肩に手がかかる。

思わず反射的に、剣の方も奏美を抱きしめてしまった。


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