Morning moon
時間がないので、急いで奏美の部屋へ向かった。

「どこに作る?」

「人間の友達が来ても、バレない違和感のないところがいいかな?」

「そうなるとやっぱりクローゼットとかだね。」

「うん。」

迷わずクローゼットの奥に入り口を作るため魔法をかけた。

この間まで一緒に勉強していたロラン。

それが今や王様の命令で、こんな魔法を使っている。

ただの純血じゃない気がした。


ロランが呪文を唱え終わると、見覚えのある扉が出現した。

「これでよしっと。さあ行ってみよう。どこに繋がったかな?」

ロランと一緒に扉を開けた。
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