Morning moon
そこは森だった。

奏美がいつも暁方の月を眺める切り株の傍。

「なるほどね、ここに繋がったわけだ。」

意味ありげにロランが言う。

髪の色は、元の金髪に戻っていた。


「じゃあ僕はこれで戻るね。扉の使い方は、いままでと同じだから。」

「あ・ありがとうロラン!」

「何か困ったことがあったら、またいつでも連絡して。それじゃ。」

「ミリーによろしくね!」

ロランは、急いで戻って行った。

奏美は、少し夜空を眺めてから戻ることにして切り株に腰かけ、しばし月を眺めた。

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