Morning moon
久しぶりに会うおばあちゃんだった。
「私が昔、城で働いていたことは知っているね?」
「うん。」
「奏美がまだ小さい時にね、一度連れてきたことがあったんだよ。
3歳くらいだったかねえ。
当時5歳だった王子の周りには、男の使用人がいたけれど、5歳の子に接触する娘はほとんどいないからね。
王子も割と自由に遊んでいたんだ。
私もうっかりしていて、庭に奏美を置いて、ちょっと目を離したんだ。
そこへ王子がやってきた。
私が気付いた時には、二人で仲良く遊んでいたよ。」
「それじゃ…。」
「そう、僕らはとっくの昔に目を合わせていたんだ。」
「そんな…。」
「私が昔、城で働いていたことは知っているね?」
「うん。」
「奏美がまだ小さい時にね、一度連れてきたことがあったんだよ。
3歳くらいだったかねえ。
当時5歳だった王子の周りには、男の使用人がいたけれど、5歳の子に接触する娘はほとんどいないからね。
王子も割と自由に遊んでいたんだ。
私もうっかりしていて、庭に奏美を置いて、ちょっと目を離したんだ。
そこへ王子がやってきた。
私が気付いた時には、二人で仲良く遊んでいたよ。」
「それじゃ…。」
「そう、僕らはとっくの昔に目を合わせていたんだ。」
「そんな…。」