Morning moon
奏美は王子と一緒に城に向かった。
もちろん王と王妃に会うために。
遠くに王子の姿を見つけた門番は、王子を待たせないように跳ね橋を降ろした。
おかげで立ち止まることなく、城の中へ入ることが出来た。
王子が女性を連れてきたことは、門番から瞬時に城内へ伝えられた。
執事が恭しく二人を迎える。
そして黙って王の間へと導いた。
緊張する奏美を見て、王子は優しく耳元で囁いた。
「大丈夫。いつも通りの奏美でいて。」
「はい…。」
王座までの距離が長く長く感じた。
一歩一歩がとても重くて、途中で足が動かなくなるんじゃないかって。
もちろん王と王妃に会うために。
遠くに王子の姿を見つけた門番は、王子を待たせないように跳ね橋を降ろした。
おかげで立ち止まることなく、城の中へ入ることが出来た。
王子が女性を連れてきたことは、門番から瞬時に城内へ伝えられた。
執事が恭しく二人を迎える。
そして黙って王の間へと導いた。
緊張する奏美を見て、王子は優しく耳元で囁いた。
「大丈夫。いつも通りの奏美でいて。」
「はい…。」
王座までの距離が長く長く感じた。
一歩一歩がとても重くて、途中で足が動かなくなるんじゃないかって。