Morning moon
「ただいま戻りました。」
「うむ。」
「おかえりサラン。」
王と王妃はにこやかに迎えた。
「僕は、自分の伴侶となる女性を見つけました。人間界で暮らす奏美です。ご存じかと思いますが、花摘み師サンドラの孫にあたります。」
「その娘の事は、サンドラからも聞いておるし、魔法界でも噂になっておるぞ。クォーターでは異例の早さでマスターまであがってきたと。」
「はい。奏美は人間界でも、僕と同じ勉強をしており、同じ志でいます。これ以上ないパートナーです。」
王子はそこまで言い切ると、奏美を自分の脇に立たせた。
一歩後ろに控えていた奏美は、その数十センチの距離に怯えた。
「さあ、奏美挨拶して。」
王子に促されたものの、言葉が出ない。
「あ…。」
「奏美さん?」
「はい!」
王妃が気を利かせて、問いかけてくれた。
「うむ。」
「おかえりサラン。」
王と王妃はにこやかに迎えた。
「僕は、自分の伴侶となる女性を見つけました。人間界で暮らす奏美です。ご存じかと思いますが、花摘み師サンドラの孫にあたります。」
「その娘の事は、サンドラからも聞いておるし、魔法界でも噂になっておるぞ。クォーターでは異例の早さでマスターまであがってきたと。」
「はい。奏美は人間界でも、僕と同じ勉強をしており、同じ志でいます。これ以上ないパートナーです。」
王子はそこまで言い切ると、奏美を自分の脇に立たせた。
一歩後ろに控えていた奏美は、その数十センチの距離に怯えた。
「さあ、奏美挨拶して。」
王子に促されたものの、言葉が出ない。
「あ…。」
「奏美さん?」
「はい!」
王妃が気を利かせて、問いかけてくれた。