Morning moon
「ただし、条件があるの。」

「母上!」

何を言い出すのか警戒してサランが遮った。

「サランは黙っていて頂戴。サンドラ、あなたに花摘みとして戻る事を命令します。」

「なんと!?」

「ビエッタ一人で魔法界全ての蜜を賄うのは限界があります。
そのせいで後継の育成に手が回りません。

ですからあなたに花摘みとしてもう一度働いてもらいます。よろしいですね?あなたも同罪ですから、承知してもらいますよ。」

王妃は微笑みながら王を睨んだ。

「わかったわい。特別にサンドラを花摘みとして戻そう。特例中の特例だ。」

「それからサランと奏美さん。あなたたちにも条件があります。」

王妃は静かに一度深呼吸をした。
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