Morning moon
「こんにちはー。」

「いらっしゃい奏美!ちょっと入って待ってて!」

奏美は慣れた足取りで、ミリーの家のリビングに入っていった。

ただでさえ大変な子育てなのに、双子とあって、ミリーの忙しさはハンパじゃなかった。

そんな中で、時間を割いてくれることに奏美は感謝してもしきれなかった。

「今日ロランは?」

「ああ、お城に行ったわ。」

「相変わらず忙しいのね。」

「そうね…。」

ミリーの顔が曇る。

「どうしたの?」

「あ、ううん。なんでもないわ。さあ始めましょうか。」

< 410 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop