Morning moon
ミリーはゆりかごに魔法をかけ、赤ちゃんたちを空中に浮かせた。

これで自然な揺れの中で眠ることが出来るだろう。

「今日は、上級魔法よね。」

ミリーは奏美の教科書を奪い取り、ページを見つけた。

「これはね…。」

ミリーは優秀な講師だった。

マンツーマンで教えてもらっている奏美は、本当に幸せ者だ。

一時間みっちりミリーの話を聞き、少し肩が凝ってきた。

軽く肩を回し、ストレッチしていると

「お茶にしましょうか。」

全く疲れを見せずミリーはキッチンへ歩いて行く。
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