Morning moon
そういえばロランの事知らないんだよなと思いだした。

ロランが本当は王子の弟で…

先輩が今何を考えていて、ロランがこんなに忙しいのか…

奏美は打ち明けたくなった。

でもそれは、奏美から話すべきことじゃない。

ロランが自分の口で語るべきなのだ。



目の前にお茶が運ばれてきた。

「どうぞ。」

「ありがとう。」

「やっぱりサンドラさんの蜜は美味しいわね。」

ミリーが喉越しに伝わる甘さを味わいながら言った。
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