Morning moon
「いきなりどうしたの?」
「奏美は知ってるんでしょ?」
「えっと…あの…。」
「隠さなくていいわ。私もうすうす感じていたの。ロランは普通の貴族じゃないって。」
「ミリー…。」
「前に奏美が自分の家に魔法界の入り口を作りたいって相談に来たでしょ?」
「うん。」
「あの頃からロランはお城に行くことが多くなってたわ。それ自体は別になんとも思っていなかったんだけど…。」
ミリーは一度そこで言葉を切った。
「お城から戻って、今からあなたの家に入り口を作りに行くからって言われた時悟ったの。
だって結界を破れるのは王家の人間だけよ?ロランからそう聞いたわ。なのに彼は王家の人間を誰も連れて行くことなく、たった一人でそれをやり遂げてきた。王家の人間だから出来たという証拠だわ。」
奏美は返す言葉がなかった。
さすがはミリーだ。
「奏美は知ってるんでしょ?」
「えっと…あの…。」
「隠さなくていいわ。私もうすうす感じていたの。ロランは普通の貴族じゃないって。」
「ミリー…。」
「前に奏美が自分の家に魔法界の入り口を作りたいって相談に来たでしょ?」
「うん。」
「あの頃からロランはお城に行くことが多くなってたわ。それ自体は別になんとも思っていなかったんだけど…。」
ミリーは一度そこで言葉を切った。
「お城から戻って、今からあなたの家に入り口を作りに行くからって言われた時悟ったの。
だって結界を破れるのは王家の人間だけよ?ロランからそう聞いたわ。なのに彼は王家の人間を誰も連れて行くことなく、たった一人でそれをやり遂げてきた。王家の人間だから出来たという証拠だわ。」
奏美は返す言葉がなかった。
さすがはミリーだ。