Morning moon
(剣のバカ!何考えてんのよ!)

奏美は怒りのオーラを出しながら歩いていた。

覚醒してからというもの、気をつけないと、そういうオーラがかなり周りに影響を与えるようになっていた。

歩道脇の花壇の花が萎れていく。

その姿が目に入って、慌てて深呼吸した。

花たちは、奏美の怒りが静まると同時に、元に戻っていった。

(危ない…危ない…)

その様子を数メートル後ろから見守る人物がいたことに、奏美は全く気付いていなかった。
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