Morning moon
ロランとミリーが城に呼ばれた。

内容はわかっている。

ミリーはアランにもきちんと身支度をさせ同行させた。


「ご無沙汰しております。」

ロランが切り出した。

「楽にしなさい。ロラン。」

「ありがとうございます。」

今日は王座ではなく、ダイニングに招かれた。

皆で昼食をという配慮だ。

アランにとっては、祖父母となる二人。

全てはアラン中心に予定が組まれていた。

アランも王位継承権を持つことになるので、城内での接触者は限定された。

双子のロミとアミは、城内にいるベビーシッターに預けてきた。

アラン一人なら少しは身軽だ。

もう言うことはわかるし、この子は何よりも頭がいい。
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