Morning moon
「さあ、お食事にしましょうね。」

王妃の言葉を合図にして、数々の料理が運ばれてきた。

「実はな、これはサランの結婚式の時に出そうと思っている料理なんじゃ。お前たちに先に味わってもらい意見を聞きたい。」

「はい、わかりました。」

「アランも美味しいか美味しくないか正直に言って頂戴ね。」

5人で歓談しながらの食事は穏やかに進んだ。


食事が終わり、アランもベビーシッターの元で遊ばせることにした。

大人4人だけになり、いよいよ本題に入る。

「戴冠式の事じゃ。」

「はい、心得ております。」

「ペレンナ公爵に、話しは付けておいた。後は発表の時を待つだけじゃ。」

「はい。」
< 435 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop