Morning moon
奏美は、放課後今日の授業をもう一度受けることになった。

とは言っても、得意科目なだけあって、1時間分を20分で理解して、保釈されるはずだった。

「ちゃんと授業中は集中するんだぞ。相葉は化学得意だし、居残りなんかしなくても問題はなかったんだがな。」

「えーーーーーじゃあ見逃してくれたっていいのにー。」

「そういうわけにはいかん!」

「でも、もう帰っていいでしょ?先生?」

「まだ駄目だ。これから化学室で明日の実験で使う材料の準備を手伝え。」

「えーーーー助手の青柳先生はー?」

「今日から3日間休みだ。だから手伝え。」

「はーい。」

奏美は、しぶしぶ返事をした。

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