Morning moon
「あはは、そうだね。そんなことできたら面白いかもしれないね。」

先輩は単なる冗談だと思って笑ってくれた。

(助かった…)

一連の作業は終わり、奏美と先輩は化学室を後にした。

「今日はありがとうございました。」

奏美は深々と頭を下げた。

「いいよ別に。予定もなかったし。それに…。」

そこで言葉を切ると、先輩がふふふと笑いだした。

「それに…?なんですか?」
< 55 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop