Morning moon
魔法学校での生活にも慣れつつある。

人間界でのことを終えてから来るので、奏美はいつも睡魔との戦いだが、そこは根性でがんばった。

おばあちゃんの部屋で蜜を飲んで来るから、それもがんばれる一つの要因になっていた。


―――いつか、花をいっぱい摘んで帰ろう。



そう思いながらも、学校が終わるともう深夜になっていて、睡魔に勝てない奏美は、
まっすぐ帰宅してしまうのだった。

森の中を散策する余裕もない。

おばあちゃんへ、感謝の思いだけが募る…。
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