Morning moon
次の週末。

人間界の学校も、魔法学校も休み。

こんな日でもないと、ゆっくり森を散策できない。

映画に行こうという理華の誘いを断って、奏美は一人で森に来ていた。

いつもは学校へ行くために通り抜けるだけの森を、ゆっくり一歩一歩踏みしめて歩く。

あの泉に行ってみたかった。

なんとなくこっちだと思う方向へどんどん歩いてみると、少し開けた場所に出た。

その先に泉が見える。

(良かった。合ってた)

奏美は、泉を目指して少し速度を上げた。
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