Morning moon
いつも飲んでいるお茶の原料になる花。

いつかそれをお土産に摘んで帰ろうと思っていた。

反対岸まで歩いていくと、思ったよりも広範囲に花は咲いていた。

「うわーーー!キレイ!」

桜色の花弁と、葉にはクリスタルのような滴がついてキラキラと光っていた。

手を伸ばして花を摘もうとした時、後ろから声が聞こえた。

「その花を摘んじゃダメだ。」

「えっ?」
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