Morning moon
奏美は振り返ろうとしたが、なぜか身体が動かなかった。

「その花は、摘める者が決まっているんだ。それ以外の者が触ると全て枯れてしまう。」

「そんな…。じゃあどうしておばあちゃんは…?」

「おばあちゃん?って、君はサンドラさんの孫?」

「おばあちゃんを知っているの?」

「ああ、サンドラさんはこの花の蜜を集められる唯一の者だ。」

「そうなの?だからおばあちゃんは蜜を持ってるんだ。」
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