向日葵‐HIMAWARI‐
怪しい光
――グラッ…
目の前の景色が一瞬にして真っ暗になった。視界がぼやけて焦点が合わなくなると、たちまち頭が割れるぐらいの頭痛が襲った。
………え?
私、どうしちゃったの…?
「「亜弥!大丈夫!?」」
真莉と楓の声がかすかに聞こえたが、まったく頭に入ってこなかった。
私の頭には“病気”の二文字が浮かんでいた――。
けれどこれは、これから始まる悲劇の警告に過ぎなかった。
私はまだ知らなかったんだ。