What's love?
美咲を、俺のものにしたかった。
俺だけのものにしたかった。
体の繋がりが、全てじゃないって、俺が一番良く知っているはずなのに。
俺のカラダは、美咲を求めていた。
一瞬、美咲も俺を受け入れてくれたかのように見えた。
だけど、
「大和、ちょっと待って」
突然美咲が、俺の肩を押した。
「いやだ」
美咲の制止を聞かずに、俺は美咲の着ているダボダボのスウェットに手をかける。
「大和。大和ってばっ!」
俺は、美咲は思い切り突き飛ばされ、ソファから落ちた。
「ごめん、大和」
「美咲にとって、俺ってなに」
床に座り、うつ向いてそう呟いた声が震えていて、驚いた。
「友達、だよ。だからこういうことは、しちゃいけないの」
「無理って言ったら?」
もう、どうしたらいいのか分からなかったんだ。
「じゃあ、もう来ないっ!」
友達でいるなんて、もう限界なんだ。
部屋を飛び出していく美咲を、俺は追いかけることができなかった。