What's love?
What's love?


「美咲。俺は、美咲が好きだ」

立ち上がってそう言った大和の顔は真剣で、いつもの大和からは想像出来ないくらいに男らしかった。

「今度は、あたしの話、聞いてもらってもいい?」

空気を壊すような発言だと思った。

だけど、あたしも大和に伝えなきゃいけないことが、あるんだ。

大和は、一瞬驚いた顔をして、その後うんと頷いて、あたしの隣にもう一度座った。

「あたしはね、ずっとずっと、彼氏よりも大和の方が大切だと思ってた。大和は友達だから、彼氏みたいに浮気とか、別れる別れないとかで喧嘩しなくていいし、傷つけ合わなくていい。だから、彼氏と別れても、大和が友達でいてくれればいいって思ってた。でも、それって自分が傷つかないようにしてただけなんだよね。あたしも、ちょっとずつ色んな人傷つけてた。大和のことも……。最低なのは、あたしだよ……」

「俺たち、何やってんだろうなー」

大和は背伸びをしながら立ち上がると、フェンスの方へ向かって歩き出した。

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