What's love?

大和はあたしが先輩と付き合っているうちに、かなりのプレイボーイになっていた。

髪を染めたのは知ってたけど、複数の女の子と関係を持ってるなんて知らなかったから、あたしは驚いた。

「美咲が嫌なら、もうこういうの辞める」

大和が突然、こんなことを言ったこともあったけど、
あたしは首を横に振った。

「あたしは、別に気にしないよ。大和は友達だし、あたしも彼氏いるし」

確かに大和は少し変わったけど、
あたしに対する大和も、この部屋の心地よさも、大和と一緒にいる楽しさも、前と何一つ変わってなかったから、あたしはこのままでいいと思ったんだ。

今だって、何も話さず二人で黙々とマンガを読んでるけど、
決して空気は重くない。

会話がなくても、大和といることが心地良い。