私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―
東京から電車1本。
近場だが、日帰りするには遠く、しかも田舎だ。
畑、家、畑、畑、家…
まさにそんなかんじ。
そりゃ過疎地とかに比べたらマシだけど。
小学校だってちゃんと学年別の各2クラスで構成されてるし1クラスに40人はいる。
幼稚園も高校も中学もあるし、自動販売機も大型スーパーもコンビニもゲーセンも映画館もある。
ただ東京のようにせせこましくない。
だからカテゴリーとしては田舎になる。(と、私は思ってる。)
「…思ってたよりはまともだな。」
「…うるさいわね。悪かったわね期待させて。」
「誰も期待なんかしてないと思うが。むしろ俺はホッとしたけどな。」
コンチキショウ。
殴ってやりたい。
私はそんな殺気を伶に抱きながら東京で買った大量のお土産とスーツケース(伶がくれた。ブルジョワめ。)を持って歩き出した。