私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―

§1 現場検証

<side 深青>



まさかの結子さんと双子の登場で当然のごとく機嫌が悪かった。


まるで機嫌を損ねた猫だ。




「えー、だって篠原(シノハラ)くんが情報くれたんだものー。」


「しのはらくんがおしえてくれたのー。」


「おしえてくれたのー。」




怖い。


伶が怖いからやめて陽と海!


特に結子さん!



伶のオーラがどす黒いよ!


キレイな笑顔が浮かんでるし!

こわっ!



…現在、私と伶は双子と結子さんとちゃぶだいを挟んで向かい合っていた。



どうしてここにいるのか、という私の問いへの答が冒頭のものだ。



伶は静かにほほ笑んでいる。



あくまで見た目は。



目は笑ってない。



そんな伶を隣にして、私は今にも卒倒してしまいたい気分だった。



祖母は今、買い物に出ているらしい。


祖父は囲碁クラブだ。







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