私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―



えげつない。



そう思うのは私だけなのでしょうか皆さん。




「君は温いんだよ。あんな阿呆にはさっきのぐらいがよく効く。」


「そうそうもの…?」


「そうそうものだ。」




さっき、私と伶は理事長に頼まれた『経費を使い込んでるアホ事務員』を見つけて、理事長に突き出した。



頼まれてから2週間での解決。


なかなか早い。


まぁその分こき使われたり無理難題押しつけられたりした訳だけど。




「ほんっと有り得ない。私、ハッカーじゃないのよ。


単にパソコンにちょっと詳しいだけなのに、学校のメインサーバーのアクセス権貰ったから金を引き出したIDを割り出せだなんて。


しかもあの人、巧妙にも痕跡を消してた上に3つもダミーのID使って隠してたんだから!おかげで徹夜よー!」




私の時間を返せー。



< 3 / 90 >

この作品をシェア

pagetop