私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―



しかしなぜ伶が那智ちゃんを雇わなければならないのか。




「神野、取りあえずそのバカみたいな顔をするのはやめてくれないか。」

「あーもうっ。バカでけっこうですっ。悪かったわねー!」




考えたことすべてが顔に出てしまう自分がにくらしいぃぃぃ!



仕返しになんの効果もないのが分かっているがそっぽをむいてやった。



…かえってきたのは盛大な溜め息だったけど。




「佐藤さんを呼んだのには訳がある。説明しないと君は面倒だろうから、一回だけ説明する。聞かなかったら君の責任だ。」




…仕方ない。



私は伶の方に向き直る。


結局、私は伶に弱いのだ。



この、キレイな賢いネコに、魅せられているんだ。




「佐藤さんは、死体を見つけられるんだよ。」




そう。



この、キレイで賢い、ネコに。




私は………















「し、死体ぃぃぃぃ!???」
















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