私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―



死体ってあの死体?



漢字違いの肢体とか?




「死んでる体で死体な。間違っても誤変換はするなよ。」


「うっ…」




また読まれた!




「読んでるんじゃない。顔に書いてあるだけだ。」




グッと言い返したい気持ちを押さえ込み話を聞くことにした。


ここで言い合っても時間の無駄だ。




「深青ちゃん、私はね、昔からとっても死体に興味があったの。」




私が黙ると同時に、那智ちゃんが話出した。




「人間はどうして死ぬのか。死の定義。なにが正解でなにが間違いなのか。今ある定義は正しいのか。だから私は法医学を学んだ。立場を利用してありとあらゆる解剖を見学したりした。

いろんな遺体を見たわ。それで、いつの間にか死体がありそうな場所が分っちゃうようになったのよね。」




那智ちゃんは困ったような笑顔を浮かべてそう言った。





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