私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―



『なら、いいや。あのね、今度同窓会やろうと思うの。』


「へぇ、そうなんだ!楽しみー。久し振りに会えるね!場所は?地元?」



だとしたらかなりお財布が厳しいのだが。


バイトは細々と続けてはるものの大学が忙しいのと、理事長が持ち込んだトラブルのせいでガッツリシフトを入れることが出来ないのだ。



だが電話のむこうの美鶴ちゃんは今も地元にいるはず。




『ううん。東京で下宿してる子のほうが多いから、東京でやろうとおもうの。場所は…ヤクモホテルなんだけど、わかる?』




わかるとも。


私の前でパソコンと睨めっこしているいやみ男が経営者(そうらしい。最近知った。)なホテルですから。


場所も心得ていますとも。



そんな言葉が喉まででかかったがなんとか飲み込んで美鶴ちゃんに返事をする。




「うん。知ってる知ってる。皇奏の近くだよね。うん。時間とかはまたメールして。」


『うん。あとさ、話があるんだ。今、話せないかな…?東京に出てるんだけど。』




私はどうして美鶴ちゃんが東京に出る必要があったのか疑問だったが、まぁいいやと疑問を流し、美鶴ちゃんと会う約束をして電話を切った。









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