私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―
つくづく思う。
私はしっかりしているように見えるのだろうか。
そんなはずはないのだけど。
私は現在、美鶴ちゃんの話とやらを聞いた帰りだ。
どうしよう。
どうしたらいいんだ。
こんなとき、やっぱり思い浮かぶのはあの皮肉男。
迷惑は、かけたくない。
でも、私にはどうしようもない。
なら、どうするべきか。
結局、たどり着く結論は同じ。
美鶴ちゃんの話は、またもやわたしにトラブルを持ち込んだわけだ。
そしてそのトラブルの行く先は言わずもがな…―
仕方ない。美鶴ちゃんのためだ。いくらでも怒られてやる。
私は自信にそう言い聞かせ皮肉男…―伶の部屋のドアをノックした。