私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―
う、動いてる?
もぞもぞとしばらくうごめいた謎の生物(動いているなら生物だろう。)は、突然むくりと起き上がった。
形的には、人間かな…?男っぽい…
私は慎重に彼(?)に近づきながらそう考えていた。
だが、近づくうちにその人影に懐かしさを感じる。
私は気づいたら走って彼の元へと駆け寄っていた。
どうして。
とか
なんで。
とか、そんな理屈はどうでもよくて、私は後先考えずに叫ぶ。
「 和 人 ! 」