私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―
§2 まさかの掛け持ち
<side 伶>
んなバカな。
その話を聞いた時、俺はそうツッコミかけた。
その前に、目の前のお人好しバカに説教をくれてやらなくてはいけない。
「あのな、神野。お人好しも大概にしろと何度言ったら分かるんだ。」
「う…ご、ごめ…」
「ごめんじゃないだろ。またトラブル持ち込んで来て。いいか、周りの奴等がどうして妙なトラブル君に持ち込んでるのか分かるか?」
「それは…」
「君が頼りがいがあるから持ち込むんじゃない。君なら何をしてでもなんとかしようとするからだ。つまり、いいようにされてるんだ。」
「そ、そんなこと…」
「ないってどの口が言えるこのトラブルメーカー。」
「ごめん…」
しゅんと神野は小さくなって俺に謝る。
かといってトラブルを自分でなんとかできないと分かっているから俺に頼んで来た事を取下げはしない。
完璧なバカではない証拠だが、もう一ひねり進化してほしいものだ。
んなバカな。
その話を聞いた時、俺はそうツッコミかけた。
その前に、目の前のお人好しバカに説教をくれてやらなくてはいけない。
「あのな、神野。お人好しも大概にしろと何度言ったら分かるんだ。」
「う…ご、ごめ…」
「ごめんじゃないだろ。またトラブル持ち込んで来て。いいか、周りの奴等がどうして妙なトラブル君に持ち込んでるのか分かるか?」
「それは…」
「君が頼りがいがあるから持ち込むんじゃない。君なら何をしてでもなんとかしようとするからだ。つまり、いいようにされてるんだ。」
「そ、そんなこと…」
「ないってどの口が言えるこのトラブルメーカー。」
「ごめん…」
しゅんと神野は小さくなって俺に謝る。
かといってトラブルを自分でなんとかできないと分かっているから俺に頼んで来た事を取下げはしない。
完璧なバカではない証拠だが、もう一ひねり進化してほしいものだ。