私立!皇奏大学探偵サークル事件簿2―君の呼ぶ声―

つまり、そんな状況で和人は誘拐され、
もしかして自分のせいで恋人が巻き込まれたのかもしれないと思っていたということだ。


なるほど、最初の方に伶と和人がしていたしていた会話の内容が理解できた。



「いま、どうなっているのかは俺にはわからないが、とにかく、よくわからない女に押し入られて、そのままさらわれ
俺は真っ暗な倉庫らしきところに幽閉された。」


「なるほど、でも、なんで和人だけ連れ出したのかな…?」



そう私が言ったとき、久々に伶が反応したやっぱり不機嫌なままで。




「君、本当に馬鹿だな。もう少し頭を使え。佐野…いや珀仙 和人が解放されたのは間違いなく俺、もしくは神野、君へのあてつけだ。この場合、十中八九俺だ。」







< 86 / 90 >

この作品をシェア

pagetop