ベストパートナー
蒼色のときめき
彼との出逢いは会社の友達、祐子の紹介だった。
いわゆる合コンというやつ・・・?!
2対2なので合コンというより、お見合いのような感覚だった。
会社の同僚、大谷祐子は明るく気さくで姉御肌的なところもあり、男女を問わず友達が多く、時折、高校時代の男友達から相談事を持ち込まれることもある。
祐子の趣味はスキーやサーフィン、バイクのツーリング、海外旅行等、アウトドア派で
アクティブだ。
私はというと、趣味は料理やお菓子作り、愛犬の散歩、昼寝(趣味かっ?!)等、ほのぼの系だ。
そんな祐子からお見合い的合コンのお誘いがかかったのは、今週の火曜日、給湯室でお茶をいれてるときだった。
「絵美りん、今週の金曜、暇?」
「え、何で?」
突然、給湯室に入ってきた祐子の声に多少驚きながら答えていた。
「バイクのツーリング仲間で竹内君って人がいるんだけど、合コンのお誘いがかかっちゃって・・・。竹内君と竹内君の友達と2対2なんだけど・・・」
2対2・・・って・・・、それは合コン的人数なんだろうか?と多少の疑問をもちながらも、もう一人の人の事が気になった。
「その、もう一人来る友達ってどんな人?」
「う~ん、それがあたしもよくわかんないんだよねー、タッケィに聞いたら、それは会ってからのお楽しみ・・・♪としか言わないし・・・。でもタッケィの友達だから決して変な人じゃないと思うよ」
元来、男関係に免疫の少ないあたしではあったが、彼氏募集中のあたしにとっては、多少胸がわくわくするお誘いだった。でも、祐子は竹内って人と友達だが、あたしは男性二人とも初対面だし、合コンにありがちな、性格はよくても見た目(め)的にぇえ~という人だったらどうしよう・・・、祐子の友達の竹内って人は、まぁ、安心圏内だろうが・・・とぶつくさ考えていた。
「少し考えさせて・・・」
「じゃあ、明日の帰りまでに返事くれる?」
「わかった」
躊躇してるも、あたしがいきなり断らなかったので、祐子は安堵と期待の笑みを浮かべた。
「じゃーねー」祐子は笑顔で給湯室を後にした。