ひと夏の経験
「どうしたの?本当は一輝に言いたい事あるんじゃないの?」
とお母さんが言った。
「うるさいな…」
一輝に言いたい事なんて何もない。
そう意地を張る自分がいる。
「時は金なり」
「何言ってるの?意味わかんない」
飽きれながらソファーに座る。
「時間はお金のように大切だからむだに使ってはいけないってこと。時間を無駄に使っちゃダメだよ」
お母さんの言葉が胸に突き刺さった。
【時間はお金のように大切だからむだに使ってはいけない】