寄り道小道迷い道
「いってぇっ!」
「こっ晃矢君っじっとしててっ」
「自業自得なんだから。大人しくしてなよ」
ここは、私のお父さんが経営する病院の一室。
いつものようにお手伝いしてた所に、怪我をした晃矢(コウヤ)君と、それに呆れながら付き添って来た泰斗(タイト)君がやって来た。
…それにしても、なんでまた廃棄物置き場に突っ込んだりしたんだろう。晃矢君…
性格が正反対な、だけど仲良しな双子を見送った所で、横合いから声がした。
「怪我人がたくさんいそうですね♪」
「当たり前やろ。病院なんやから」
うきうきと嬉しそうな声と、それにうんざりするような関西弁。
振り向くと、最初に目に入るのは赤い髪。
「邪鬼っ医梁さんっ」
答えるように微笑む医梁(イリョウ)さんとはにかむような笑顔を向ける彼…
「よっ紗耶香」
…黒血 邪鬼(コクチ ジャキ)。
二人とも、違う世界の人達。
医梁さんは色んな事がわからない不思議な人だけど、一つ確かなのは前の院長である私のおじいちゃんと仲良しだと言う事。
邪鬼は吸血鬼と普通の人間のクォーター。
ただし、血を飲む事はおろか、血ノリを見ても気絶してしまうくらい血が苦手。
「こっ晃矢君っじっとしててっ」
「自業自得なんだから。大人しくしてなよ」
ここは、私のお父さんが経営する病院の一室。
いつものようにお手伝いしてた所に、怪我をした晃矢(コウヤ)君と、それに呆れながら付き添って来た泰斗(タイト)君がやって来た。
…それにしても、なんでまた廃棄物置き場に突っ込んだりしたんだろう。晃矢君…
性格が正反対な、だけど仲良しな双子を見送った所で、横合いから声がした。
「怪我人がたくさんいそうですね♪」
「当たり前やろ。病院なんやから」
うきうきと嬉しそうな声と、それにうんざりするような関西弁。
振り向くと、最初に目に入るのは赤い髪。
「邪鬼っ医梁さんっ」
答えるように微笑む医梁(イリョウ)さんとはにかむような笑顔を向ける彼…
「よっ紗耶香」
…黒血 邪鬼(コクチ ジャキ)。
二人とも、違う世界の人達。
医梁さんは色んな事がわからない不思議な人だけど、一つ確かなのは前の院長である私のおじいちゃんと仲良しだと言う事。
邪鬼は吸血鬼と普通の人間のクォーター。
ただし、血を飲む事はおろか、血ノリを見ても気絶してしまうくらい血が苦手。