寄り道小道迷い道
私、兼井 紗耶香(カネイ サヤカ)が彼と知り合ったのは、まさしく彼のその体質がきっかけでした。
「ちょろちょろ動かないで下さい」
「いや無理でしょ!…っと」
大鎌…ナイフ…
飛び交う刃物に、ただでさえ男の人が苦手な私は、晃矢君と泰斗君の影で小さくなってたの。
その時、
「やめぇやお前ら!…燿羅…血……」
「あ」
バタッ
燿羅(アキラ)君の頬から伝う血を見た瞬間、暴れていた人達の仲裁をしていた人がいきなり倒れてしまって、私はついいつものくせで動き出していた。
その時倒れてしまったのが、邪鬼。
しばらく傍に付き添っていたら、やがて邪鬼は目を覚ました。
「……ん…」
赤い髪の色よりも鮮やかな朱と金の瞳。
綺麗な眼だな、
って、思わず見とれた。
「…?このハンカチ、誰のや?」
彼は額に置かれた濡れハンカチに気付いて、声をあげた。
「あっわっ私ですっ!」
目が合って、つい顔が熱くなる。
晃矢君や泰斗君も、とてもかっこいい。
だけど、邪鬼の瞳には酔ってしまうような魅力があった。
「ちょろちょろ動かないで下さい」
「いや無理でしょ!…っと」
大鎌…ナイフ…
飛び交う刃物に、ただでさえ男の人が苦手な私は、晃矢君と泰斗君の影で小さくなってたの。
その時、
「やめぇやお前ら!…燿羅…血……」
「あ」
バタッ
燿羅(アキラ)君の頬から伝う血を見た瞬間、暴れていた人達の仲裁をしていた人がいきなり倒れてしまって、私はついいつものくせで動き出していた。
その時倒れてしまったのが、邪鬼。
しばらく傍に付き添っていたら、やがて邪鬼は目を覚ました。
「……ん…」
赤い髪の色よりも鮮やかな朱と金の瞳。
綺麗な眼だな、
って、思わず見とれた。
「…?このハンカチ、誰のや?」
彼は額に置かれた濡れハンカチに気付いて、声をあげた。
「あっわっ私ですっ!」
目が合って、つい顔が熱くなる。
晃矢君や泰斗君も、とてもかっこいい。
だけど、邪鬼の瞳には酔ってしまうような魅力があった。