寄り道小道迷い道
なんだか酷く疲れた気がした。


「少し眠ると良い」






いつもなら軽く流すような言葉に、私は意識を持っていかれた。





























目が覚めると、対面の席に彼はいなくて、5分前くらいの時間と言づてが書き置きされていた。



"ごめんね。仕事が入ってしまったのでお先に。
代金は払っておくよ。

長谷川


P.S
白夜は影も光も淡い。
君がそこにいる事にもっと目を向けて、思うように歩いて行けば、君は大丈夫"

















私はそのメモを、何故か丁寧に畳んだ。
< 34 / 42 >

この作品をシェア

pagetop