フッてくれて有り難う【季節短編】
放課後になって、みんなが部活に行っても帰っても、私はゆっくりと教室を出た。
もう一度振り返って自分の教室を見た。
『お前さぁ、もうちょっと女らしく出来ねーのかよ』
『何よ!どういう意味?じゃあ女らしいって何よ』
『お前の性格の逆?』
『もー!』と怒りながらあいつをバシっと叩いてた私。
まったくあいつは。
あれでも傷付いてたのにさ。
そんな事を思い出しながら教室を後にする。